トム・ウェイツを聴きながらーチャールズ・ブコウスキー「町でいちばんの美女」

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トム・ウェイツといえば場末のバーでウィスキー片手に煙草を燻らせ、しゃがれ声でブルースを唄う。そんなイメージのアーティストですが、そのイメージまんまの作家がいました。

酔っぱらい作家チャールズ・ブコウスキー

ドイツ生まれでアメリカの詩人作家です。94年に亡くなっています。彼の作品の特徴を端的に表すと「酒」「娼婦」「暴力」「競馬」「ダメ人間」。本人もそれを体現したような人なので、彼の作品の主人公のモデルは彼自身であることが多いです。

彼の作品のうちの1つ「The Most Beautiful Woman in Town : 町でいちばんの美女」は30作品からなる短編集で、それぞれ7〜10ページなのでサクサク読めます。主人公の名前はだいたい「ブコウスキー」で、ほぼどの作品でも酒を飲んでいます。血をリットルで吐いても医者に飲んだら死ぬぞと言われても飲み続けます。

収録されている「25人のぼろをまとった浮浪者たち」は競馬狂いで仕事をしない主人公の話で、恋人のキャシーが近所のおじいちゃんと浮気しているんじゃないかとキレたり、ようやくこぎつけたビラ配りの仕事も配達地域が自分の住んでいる地区だったため『近所の人に見られたら恥をかく。だいたい俺はこんな仕事をやるほど落ちぶれちゃいない』と言ってまたキレてビラを廃車に捨ててくる、という身も蓋もないストーリーです。マット・ディロンとリヴ・タイラー(スティーブン・タイラーの娘)が主演の「ジュエルに気をつけろ!」を思い出しました。

自伝やドキュメンタリーも映画化

ブコウスキーの自伝的小説「勝手に生きろ!」を映画化した「酔いどれ詩人になるまえに」という作品でブコウスキーを演じたのもやはりマット・ディロンであり、彼の中途半端なアウトロー感はブコウスキー作品によく合っているのかもしれません。

またドキュメンタリー映画「ブコウスキー・オールド・パンク」ではショーン・ペンやU2のボノが彼について語っています。あとトム・ウェイツも。

「町でいちばんの美女」以外にも「死をポケットに入れて」「くそったれ!少年時代」など刺激的で面白い作品が出ていますので、興味のある方は手に取ってみてください。

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