『メシ喰うな!』文豪でパンクロッカーの町田町蔵ワールド

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氣志團の1st「1/6 LONELY NIGHT」のアルバムジャケット。実際は他のアルバムのパクリ…じゃなくてパロディです。元ネタとなったのは80年代関西パンクシーンを代表するINUというバンドのデビューアルバム「メシ喰うな」。

ボーカルの町田町蔵氏は音楽以外にも俳優、特に現在は作家として活躍されています。そんな町田町蔵ワールドをちょびっとだけご紹介。

若干16歳にして結成されたINU

19歳で徳間ジャパン(ジャパンレコード)よりメジャーデビュー。喉が痒くなるような不安定なボーカルスタイルと造語を盛り込んだアグレッシブな関西弁の歌詞が特徴的。

「地下鉄の中でめちゃくちゃ腹立つおっさんとおばはん、後生大事に己の手足を愛おしげによたよた」「おまえはライト・サイダー、遅れた顔面」といった詩を高校生で思いつくとは恐るべし。音的にはとてもポップで、毒々しい詩とは異なり明るく聴きやすいです。

ルックスもリチャード・ヘル等のニューヨークパンクやセックス・ピストルズを意識した、当時時としては洗練された雰囲気。モノクロ写真の中でベーシストの西川成子女史も様になるカッコ良さです。

文豪の道へ

INUはアルバムを出した後に解散。町田氏はポストロック路線に移り、また俳優として映画に出演。90年代後半からは「町田康(マチダコウ)」名義で作家として小説を発表、2000年に「きれぎれ」という作品で芥川賞を受賞、2005年に「告白」で谷崎賞を受賞されています。まあ賞をとったから何だというわけでもないのですが、まくしたてるような関西弁の文体・INUの頃から変わらないユーモアに富んだ不思議な世界観が表れていて非常に面白いです。普段小説は読まないって人でも面白く読めるハズ。

数年前には「SOUL SESSIONS」というアルバムで布袋寅泰氏と共演しケンカして骨折沙汰になったりもしましたが、今では伊豆の一軒家でたくさんの猫ちゃんと暮らしながら小説を書く町田氏。こんな生活憧れるな〜。

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