魂の歌声、Saetas(サエタ)。フラメンコの祈りが届く日

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フラメンコという名詞は耳にしたことがあっても、実際に耳にしたことがある人はそう多くないかもしれませんね。

日本は本場スペインよりフラメンコ教室が多く、実はフラメンコ大国の一つだといわれています。

イメージだと黒髪をアップにした女性が大きなスカートを身に着け、その髪の毛を振りほどかんと情熱的に踊る姿だと思いますが、そこは歴史のあるフラメンコ。

今回ご紹介したいのはカンテ(歌)です。

フラメンコは踊りだけじゃない。

その華やかさ故に踊り手に目を奪われがちですが、実はフラメンコの真髄というのはこのカンテだと言われています。

迫害されていたヒターノ(ジプシー)たちの心の叫びが原型といわれており、今でもフラメンコの歌詞には哀愁や喜怒哀楽が込められています。

また、フラメンコは一つのジャンルであって、その中からさらに様々なパロ(曲種)に分けられます。構成はギター中心なので一聴する限りではその違いが分かりにくいですが、よくよく聞けば3拍子系、4拍子系、アカペラ等、違いがあります。

これは他の音楽のジャンルでもそうですよね。ロックでもジャズでも。

ブレリア、シギリージャ、タラント、アレグリアス等、その数は60を超えるといわれており、演奏家によっては特定のパロしか演奏しない人などもいますし、流行り廃りがあるので今では演奏されなくなったもの等、多岐に渡っています。

その中で今回ご紹介したいのが、【サエタ】と呼ばれるフラメンコのアカペラです。

スペインの文化:カトリック教会の聖週間

このサエタが歌われるのがカトリック教国であるスペインの文化、キリストの復活を祝う聖週間のときです。

かといってスペイン全土で歌われるのかというと、フラメンコ自体がスペイン南部のアンダルシア地方のものですので、このサエタもアンダルシア地方でないと聞くのは難しいんだそうです。

地方によって違いがあるものの、その敬虔な祈りが厳かな街中で空に吸い込まれる様子をご覧ください。

へレス・デ・ラ・フロンテーラ(2007)

一人目はホアキン・エル・サンボ、二人目はルイス・ララという地元出身のカンタオール(歌手)。情熱が堰を切ったように流れ出ており、お気に入りの動画です。

セビージャ(1993)

ピリー・サンチェスという本名で出ていますが、現在はパストーラ・ソレールという名前でフラメンコだけでなくポップスなど幅広い活動をしているスペインの国民的歌手の子供の時の映像です。

セビージャ大聖堂のまさに荘厳とした雰囲気のなか、見事に歌い上げる若干15歳。

カディス(2011)

海沿いのカディスで行われた【サエタ】では最も好きな動画です。

特に最後には二人のカンタンテが即興のハモリを聞かせますが、それが天へ届きそうなのです。

フラメンコに触れる機会が少ない方へ

先に述べたとおり、もし周りにフラメンコを嗜好している方がいても大体は踊り手、もしくはギターということが殆どだと思います。

そういう意味ではこの【サエタ】に生で触れることは難しいかもしれませんが、今は簡単に動画でみれますのでもし気になったらいろんな動画を見てください。

そのうちに【サエタ】以外のフラメンコもご紹介出来たら、と思っています。

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