イタリアの田舎の風景が幸せな『踊れトスカーナ!』

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踊れトスカーナ ! [DVD]

イタリアという国名を聞いてどのようなものが想像出来るでしょうか。

サッカー、ファッション、ピッツァ、カプチーノ、チッチョリーナ…。

筆者は過去に米国に留学していた頃、ホームステイ先が一緒だった1人のイタリア人女性を思い出します。

ホームステイ先の主人からその日の晩、外出するので留守番を頼むと言われ了承していましたが、そのイタリア人女性は「聞いてない!食事代も払ってるのに置いてけぼりなんてヒドイ!」とガチギレ。

食事は主人が宅配ピザを頼んであったのでどうにか機嫌が戻るかと思ったら、さすがイタリア人「こんなのピザじゃない!」

「えー、嘘ーん、(メンドクセェ…)」

まあまあ、落ち着きましょうよと慰めているとひょんなことから映画の話になり、イタリア映画で好きなものがあると伝えました。その時タイトルを忘れていたのであらすじを伝えると爆笑しながら今回ご紹介するこのタイトルを言われたのです。

『Il ciclone!(邦題: 踊れトスカーナ!)』

舞台はイタリアのトスカーナ州の田舎町。

そんな田舎町の広大な土地でワイン用のブドウを育てている一家にスペインからの舞踊団(フラメンコ)の一座が迷い込みます。

フラメンコダンサーたちの圧倒的な美が文字通り〝Il Ciclone(竜巻)”となって、田舎町を襲うのでした・・・。

文字面だとなんともおバカな感じですが、実際に観ていただくと、もっとバカ。

それがなんとも楽しい、素敵なバカさ加減なのです。

主演、監督はレオナルド・ピエラッチョーニ

日常を描くのがとても上手で、個人的にはたわいもないことをいかにロマンチックに描くことができるかが本物のロマンチストだと思っておりますが、このピエラッチョーニがまさに典型的なロマンチスト。

モペッドが走るあぜ道一つとっても、その周りに一面広がるひまわり畑にしても、街中の石畳にしても、カフェテリアで頬張るパニーニにしても、全てがロマンチック。

それらのものがどれだけ綺麗かということを知っているのでしょう。

細かく言えば、フラメンコのシーンはほぼフラメンコっぽくないし、主演女優はスペイン人ではないし、設定に忠実かといえばそうでもないんですが、それらは大事なことではないんでしょうね、監督にしてみれば。

国民性かどうかわかりませんが、そういう見せ方はイタリア本国でも評価され、この作品は爆発的大ヒットを記録。日本ではそれほど知名度が高くないのが不思議なくらいだそうです。

上述のイタリア人女性曰く、イタリア映画というと大体【ニュー・シネマ・パラダイス】を挙げる人が多く、それがイタリア国外で高く評価されていることも知っている。けれど自分としてはイタリアの国民性を如実に表しているのはこの【Il Cyclone】のほうだと思う。日本人からこの作品のことを聞かれるとは思わなかった、とのこと。

ああ、確かに。全てに愛が溢れていて、上述通りよく泣き、よく笑う、素直に感情を表現する温かい作品です。

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