「ボルサリーノ」小粋で洒落たギャング映画。

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borsali711

1930年代のフランス、マルセイユの暗黒街を舞台に、二人のギャングの闘いと友情を描いた物語です。ケチなギャングのロッコ(アラン・ドロン)が、チンピラのフランソワ(ジャン=ポール・ベルモンド)と出会い意気投合した二人が、暗黒街の大ボスを敵に回してのし上がっていくストーリーです。

フランスの二大スターの絶妙なコンビネーションが楽しく、軽快で印象深いクロード・ボランの音楽も心地よくマッチしています。

【あらすじ】

フランスのマルセイユ。ケチな犯罪で刑務所暮らしを終えた泥棒のロッコは、馴染みの女をめぐってチンピラのフランソワと喧嘩沙汰になる。それをきっかけに友情が芽生えた二人は、コンビを組んでヤクザ稼業に精を出す。

そんな中でロッコが、街の裏社会を牛耳る2大ボス、マレロとポリ、そして影の実力者リナルディ弁護士を潰し、天下を獲ろうという無謀な計画をフランソワに持ちかける。そしてロッコとフランソワは同志と武器を集め、ポリを手始めに下克上を開始。続いてリナルディを仕留め、残るはマレロ一味を倒すのみとなった。

有り得ないほどファッショナブル。

1930年代のアメリカではアル・カポネが君臨していたマフィアの世界が有名ですが、フランスではアメリカのマフィアみたいな大がかりな犯罪組織はなく、本作のような小規模のマフィアが多かったのでしょうか。

本作はフィルム・ノワールというほど翳りを帯びた作品ではありませんが、主演のアラン・ドロンとジャン=ポール・ベルモンドが実にお洒落でカッコいいのです。二人共当時はフランスを代表するスターであり、アラン・ドロンの日本での人気は今のアイドルどころではなく、一方のジャン=ポール・ベルモンドは日本より本国の人気が高く、ヌーヴェルバーグの大スターでした。

本作は下っ端ギャングのコミカルな下克上話ですが、何とも粋でダンディな姿はチンピラギャングと思えないような風格を備えており、二人のファッションにも注目すべきところが多く、またロケ地のプロヴァンスやマルセイユの市街地など、見逃せない美しい風景が随所に織り込まれています。

これぞフランス映画の醍醐味。

ストーリーなんてどうでもいいという位、いちいちダンディな主人公のふたりに目が釘付けにされてしまう映画です。そのダンディさが全く作られたものではなく、動きや表情も演技臭さがなく、セリフなしでも充分に画になるところは、ある意味神々しささえ感じてしまう存在感が漂っています。

アメリカ映画や日本映画が逆立ちしても敵わない、フランス映画独自の世界観に満ち溢れた作品と言えるでしょう。映画でありながらシナリオの必然性が無用とされるような、主人公の存在だけで作品として成立している希な作品ではないでしょうか。

1974年の「ボルサリーノ2」ではジャン=ポール・ベルモンドは写真のみの出演となっていますが、合わせてご覧いただく事をお奨めします。

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makinogym
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こんにちは。makinogymです。
音楽と映画とプロレスと競馬の人です。
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